チームをアジャイルにしていくために

カイゼンジャーニーを読んで、心に響いた内容をつらつらと書いていきます。

キーワード

小さく試みる

『許可を求めるな謝罪せよ』という言葉を胸に、まずは”小さく試みる”ことだ。許可が下りるまで待っていたら機会を失ってしまう。失敗してしまったら謝ればいいんだ。

現職においても『半ば諦め』のようなことを感じることが多いですが、変化を起こすには『まずは自分でやってみる』という精神が大事で、その際に上記の言葉はとても勇気づけられるなと思いました☺️

Start with why(目的から始めよ)

『Start with why(目的から始めよ)』
『なぜ(Why)』から始めて、それを『どうやって(How)』実現するのか。そのために『何を(What)』やるのか

プロジェクトやプロダクト作りを始める場合には、WHYから問い直して始める。スクラムインセプションデッキの一つ『われわれはなぜここにいるのか』は、チームにミッションや目的の共有を明確にすることができる。ここが定まっていないと、何のために開発するのかがわからず、思考や行動に迷いが生じる。

『Start with why』 を表現した有名な図に ゴールデンサークル があり、サークルの中心から考える。

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ゴールデンサークル理論

むきなおりで現在を正す

  • ふりかえりは、過去を顧みて現在を正す
  • むきなおりは、進むべき先を捉えて現在を正す

ふりかえりは、それまでの行動に対するふりかえり。よって進むべき方向が正しいかどうかの見直しをしていない。ビジネスのゴールが時々で変化するものに対しては、ゴールを見直す必要がある。それが『むきなおり』らしい。

将来を見据えて、今何をすべきかを思考する活動であり、重要な活動と言えそう。

星取表でチームスキルの見える化

ビームビルディング三種の神器

  • インセプションデッキ:プロジェクトやプロダクトの目的や方法論
  • ドラッカー風エクササイズ:チームメンバーの価値観
  • 星取表:目的を達成するために必要なスキル

星取表(スキルマップ)は聞いたことがなかったけど、チームメンバーがどんなスキルを持っているかを見える化する道具で、チームの弱みや強みを把握し、スキルアップの方向性等を定めるのに役立つ。

言われてみれば会社標準のものが現職でもあることを思い出した。ただ、プロジェクトごとに成果へ直結するスキルは異なるので、プロジェクトごとに設定することが重要とのこと🤔そりゃそうだと思いました👀

ヒーローはチーム

スクラムに一人のヒーローはいらない。ヒーローはチームなんだ。

いつまでもスクラムマスターに頼ってはいけない。

アジャイル開発は『自律的な組織』の状態を指しているので、もっともだなと思いました。チームが成長していって自己組織的に開発を進められるようになっていくのが目指す姿のため、ずっとスクラムマスターにおんぶに抱っこじゃダメなんだなと。一人のヒーローではなく、『ヒーローはチーム』胸に刻んでおこうと思いました。

カンバンで問題をみえる化する

仕事の流れに注目するのがカンバンと言えます。たくさんの開発するべき機能が、あるステージでつっかえていて、流れが滞っていたり、やり方や手戻りがあったら、それは何かのボトルネックが起きているサインなんです。

確かにカンバンで進めている時に、レビューステージにIssueがたくさん溜まってしまった時があったんですが、それが見える化されていることで『ふりかえり』の時にどうすればいいかをチームで話し合うことができました。まだまだ完璧ではないけれど、なんとなくアジャイルな進め方ができつつあるのかなと思い、少し嬉しくなりました☺️

リーダーズインテグレーション

リーダーズインテグレーションとは、リーダーとメンバーの間の信頼感を醸成するためのワークショップ

現職においてもリーダーがちょくちょく変わるんですが、その度に信頼関係がゼロからはじまり、いつも『出だしが悪いよな』と感じていました。今回紹介のあったリーダーズインテグレーションは、リーダーやチームとしての一体感が欠落している場合に有効な手と言えるので、今後提言してみようかなと思います💪

バッファマネジメント

プロジェクトというのは非常にたくさんの種類の不確定要素を持っています。その不確かさに対するバッファなので、いくら時間をかけて精度を上げようとしたところで限界があります。

パーキンソンの法則『仕事の量は完成のために与えられた時間を満たすまで膨張する』で言われているように、精密に見積もったとしても結局のところ、時間を使い果たすように仕事は進められてしまうことが多い。

そこで CCPM(CriticalChainProjectManagement)という考え方がある。これは各タスクに対してバッファ期間を設けるのではなく、各タスクにバッファとして考えていたものを全てまとめた時間の半分をプロジェクト全体でのバッファとして利用するというもの。

各タスクで遅れが出そうな場合は、全体のバッファを使用していく。ここのバッファを持たないことで各タスクの期限が早くやってくる。それにより先延ばしという現象を回避しやすくなる。

CCPM をうまく回すにはバッファを使ってもいいという空気感と効率的に使えているかをチームで確認するという点にある。

ジョブ理論

ジョブ理論では、顧客はやり遂げたい何かがあり、そのためにプロダクトやサービスを「雇用」していると考えます

本当に顧客にとって価値あるものを提供するためには、顧客から言われたものを、ただ言われた通りに作るのではなく、課題や目的を明らかにし、適用可能な課題解決策を提案することが求められる。

例えば、『仕事のリフレッシュ』は、『タバコ休憩』を雇用している状況もあれば、『同僚とのコーヒーブレーク』を雇用するといった様々な手段がある。顧客にとって本当に価値あるものをユーザ背景に従って提供する必要がある。

参考